俗・さよなら絶望先生 12話 感想&考察

今回、千里の残虐さや過激さの根底にあるものが明らかになった。

 

【着陸の栄え】「急に休むのは良くないので、徐々に休んでいきましょう」と絶望先生は夏休みに向け徐々に休日を増やすプランを提案。新井先生にも絶賛されるが、「ならば徐々に登校日を増やしていきましょう」と校長先生が返し、生徒たちは大ブーイング。校長先生の返しは俺たちにとって不都合ではあるが、どこか痛快でもあった。オチは絶望先生が徐々に殺されるものだが、マリア太郎はハードランディングだよ、と突っ込んでいた。行為をソフトランディングにしたが、却って結末がハードランディングになってしまったのは皮肉。しかし皮肉な結末が本作品らしくて良い。

 

【或る女 役】絶望先生が他人のドラマに巻き込まれる話。時々、配役がストーカーの妄想通りになることもありある意味不条理である。尾崎豊も登場。オチは、鬱々しい生徒役で千里が登場したシーン。千里に対するツッコミとして、かなり痛烈であり痛快だ。

 

【波に乗ってくるポロロッカ】あらゆる逆流現象がテーマになった。パチンコから入って漫画にハマるおっさんとか。一流大学からニートとか、アイドルのプロデューサーからゲームのアイドルのプロデューサーとか、逆転現象とは違うだろ、ってネタも混ぜて笑いとツッコミを誘う手法も取られた。高学歴ニートがネタになっているのは、メインの視聴者層に高学歴ニート及び予備軍がいると制作スタッフは睨んでいるからだろうか。逆流現象許さじの千里は、ゲバラのTシャツを買う前にゲバラの半生を知るべきだと無理やりゲバラの映画を見せた。毛沢東も同様。千里は、社会主義もしくは共産主義の過激派を戯画化した存在と言えそうだ。ならば、千里の過激かつ残虐な行動の数々も説明が付く。

 

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