BURN-UP レビュー 「奇跡の作画」
※ネタバレ注意
美術監督があの神山健治なだけあって、作画が異様なくらい綺麗である。(ちなみに91年の作品です。)
目次
レビュー&採点
・作画(キャラデザインも含む) 15点
・音楽(BGM、op、ed、挿入歌、se) 25点
・ストーリー(話数の配分等の構成、話の面白さ、脚本、展開) 30点
・人物(登場人物にどれくらい魅力があるか) 20点
・独自性(世界観や提示される概念など、何らかのオリジナリティがあるか) 30点
・メッセージ性(制作陣は作品を通して何を伝えたかったのか) 20点
作画
15点/15点
91年製作なのに、めちゃくちゃ綺麗である。しかも、デジタルリマスターなしであの美麗さだから驚異の一言。美術監督の神山健治は、攻殻よりはるか昔から活躍していたようだ。
音楽
13点/25点
音楽が川井憲次なので非常に期待していたが、本作に関しては凡庸な出来だったと思われる。
ストーリー
18点/30点
約45分と比較的長い尺だが、時間配分に疑問があった。前半でマキ達の人間関係やマキの職場の描写に時間を割きすぎて、最後の突入シーンの描写があっさりし過ぎていた印象。レイミが天井の穴に向かって発砲しまくったため一時は窮地に追い込まれるも、結果的にバンバ突入のきっかけとなり、起死回生の一撃につながったのは面白かった。人が乗ったら急発進するようにしておいた装甲車をあえて敵に乗っ取らせ、自滅させたのは非常に痛快だった。
人物
15点/20点
いかにも90年代っぽい人物が勢揃いしていた印象。主人公のマキサイドは良い人が多く、安心感があった。
独自性
12点/30点
マキが見せたバイクの運転は華麗だった。ストーリー展開や設定、人物造形はいたって平凡。91年製作にしては異様に綺麗な作画が、この作品の唯一最大の個性だろう。
メッセージ性
10点/20点
主人公マキの性生活を描写するあたり、人物の私生活や裏側まで描こうという意図はあったと思われる。
総評
59点
音楽が川井憲次ということで滅茶苦茶期待していたが、全体的に平凡な出来だったので厳しい評価になってしまった。なんだかんだ、それなりに面白かったけど。