ひぐらしのなく頃に レビュー
※ネタバレ注意
当時社会問題になるほど話題になった作品だが、今見ても非常に面白かった。
注:解編のネタバレ含む。
目次
レビュー&採点
・作画(キャラデザインも含む) 15点
・音楽(BGM、op、ed、挿入歌、se) 25点
・ストーリー(話数の配分等の構成、話の面白さ、脚本、展開) 30点
・人物(登場人物にどれくらい魅力があるか) 20点
・独自性(世界観や提示される概念など、何らかのオリジナリティがあるか) 30点
・メッセージ性(制作陣は作品を通して何を伝えたかったのか) 20点
作画:11点/15点
自然風景の描写はなかなか美麗だった。
音楽:22点/25点
音楽はかの有名な川井憲次が担当している。ミステリアスな旋律は、視聴者を無意識のうちにストーリーに引き込む仕掛けの一つとして機能していた。
ストーリー:30点/30点
1話から続きが非常に気になるストーリーだった。さっきまで笑っていたレナが、圭一がダム惨殺事件の話をした途端豹変したのは今でもトラウマになっている。しかし、いかにも裏がありそうなダム惨殺事件ともども大変興味を惹かれたのは確かである。少々退屈な日常描写は、惨劇の強烈さを引き立てるいいスパイスになっていた。地下拷問室があったり、ダム賛成派の北条家をスケープゴートにして村の団結を図ったり、けじめと称して爪剥がしを強要したり、などなど園崎家を悪者にする演出は完璧だった。富竹高野の素性も見事に隠されており、視聴者へのミスリードも完璧。解編に最高のバトンをパスしたと思う。
人物:16点/20点
ありがちな萌えキャラかと思ったら意外な一面を見せたり、見てて飽きないキャラが多かった。
独自性:27点/30点
子供が子供を殺す展開は衝撃的だった。閉鎖的な村での殺人にタイムリープを絡ませてきたのはこの作品が初めてでは。
メッセージ性:14点/20点
物議を醸すような描写の数々は、非オタク層に本作品を視聴させるきっかけになったはず。
総評:86点
長い本編をいくつかの塊に分けたり、閉鎖的な村の奇妙な風習を題材にしたり、アニメに馴染みが薄くても入りやすい工夫がされていたと思う。今まで見たアニメの中でも、相当面白い作品だった。