うみねこのなく頃に レビュー 「意味不明」

 ※ネタバレ注意

 

ひぐらしのなく頃にを彷彿とさせるキャラが登場するが、全くもって別の物語である。

 

目次

 

レビュー&採点

 

・作画(キャラデザインも含む) 15点

・音楽(BGM、op、ed、挿入歌、se) 25点

・ストーリー(話数の配分等の構成、話の面白さ、脚本、展開) 30点

・人物(登場人物にどれくらい魅力があるか) 20点

・独自性(世界観や提示される概念など、何らかのオリジナリティがあるか) 30点

・メッセージ性(制作陣は作品を通して何を伝えたかったのか) 20点

 

作画:10点/15点

最終話でベアトリーチェの目が顔から若干飛び出しているように見える箇所があった以外、目立った作画崩壊はなし。大金持ちのお屋敷の豪華さは十分表現されていた。

音楽:19点/25点

エンディング曲が渋くて良い。バトルシーンはスリリングで盛り上がる名曲が多かった。

ストーリー:15点/30点

はっきり言って意味不明である。序盤は面白かったが、徐々につまらなくなっていった。いきなり魔法が出てきたり、カノンが武器を出現させたり、405号とか41号といった追加キャラが出てきたり、次々登場する新要素には呆然とした。ベアトリーチェもバトラもエンジェもベルンカステルとラムダのゲームの駒だったというオチには笑ってしまった。ちなみに。ストーリーの主題は、おそらく一連の密室殺人事件の推理ではなかったと思う。もしかして、バトラの半生とかだったりするのかな。

人物:8点/20点

人物を多く登場させすぎた上、皆上流階級の者ばかりなので各キャラに感情移入するのが難しかった。バトラが6年前何をしでかしたのか、バトラは誰の子供か、といった謎は大変興味深かったが。

独自性:27点/30点

密室殺人と思わせて魔法を使いまくったり、魔女やその使い魔が多数登場したのはミステリーとして斬新だった。一連の密室殺人事件について有力な仮説を提示するも、真相を明かさなかったのも斬新。

メッセージ性:16点/20点

一連の密室殺人の真相解明を視聴者に委ねたのは「真相を考え続けることに意義がある」というメッセージなのだろう。

総評:67点

ひぐらしのなく頃にシリーズが面白かったので見てみたが、見事なまでに意味不明な作品だった。ミステリーの常識をことごとく打破して見せたのは面白かった。が、隠されている情報があまりにも多すぎて考察意欲がそがれてしまったのはガッカリした。さほど苦痛なく完走できたが、ゲーム未プレイ者が新たに視聴するのは止めといた方がいい。

 

うみねこのなく頃にが見れるのは【dアニメストア】