ノラガミ レビュー 「何気に深い内容。されど溢れる既視感」

※ネタバレ注意

 

BGM重視なら、見ておくべきアニメ。

 

目次

 

レビュー&採点

 

・作画(キャラデザインも含む) 15点

・音楽(BGM、op、ed、挿入歌、se) 25点

・ストーリー(話数の配分等の構成、話の面白さ、脚本、展開) 30点

・人物(登場人物にどれくらい魅力があるか) 20点

・独自性(世界観や提示される概念など、何らかのオリジナリティがあるか) 30点

・メッセージ性(制作陣は作品を通して何を伝えたかったのか) 20点

 

作画

14点/15点

さすがボンズ。絵のクオリティは高い。特に、最終話の背景に気合が入っており、最終決戦の荘厳さを演出していた。

 

シャープなキャラデザインも良い。

音楽

25点/25点

音楽担当は岩崎琢。インド風音楽にラップ、トランス、ロックなどが合わさった曲は鮮烈だった。BGMは名曲ぞろい。

ストーリー

16点/30点

 

「あやかしは、子供と動物、彼岸と此岸の境にいる者だけが見える。」

「幽体離脱後のひよりや雪音は、一応見えるけどいわゆる「影の薄い存在」である。」

「あやかしの魔の手に落ちた者(自殺者)は神器になることは不可能。」

 

以上の設定が3話までで語られた。いずれの設定も深いメッセージ性を感じさせ、興味深く、今後のストーリーに期待を持たせた。3話まではギャグマンガのような派手なギャグ描写とシリアスながら興味深い設定、ぐうたらなだけと思われた夜トの思わぬ熱い信念などがうまく絡み合い非常に面白かった。

 

しかし、4話以降はメッセージ性が乏しく、ともすれば退屈な展開が続いた。夜トの過去が明らかとなり、彼の過去の因縁との決着が物語の中心の一つになる。しかし、どうにも説明不足である。だから、毘沙門天やらぼうとの対決にリアリティが感じられず感情移入もできず、結果として退屈になってしまった。

 

4話以降のもう一つの物語の中心は雪音である。まともな青春が送れなかったためグレてしまったのは十分感情移入できるのだが、更生までの経過がいかにも凡庸であくびを誘うものだった。

 

最終回の夜トとらぼうの決戦は、荘厳な背景とBGMの恩恵もあり見応えがあった。らぼうが「名前だけで何をやっても忌み嫌われてしまう。」という趣旨の独白をしたのも、彼の闇の深さやこの世の残酷な真理をひしひしと感じさせた。しかし、オチがあまりにも親父ギャグだったし意味不明でさえあったのでガッカリした。

人物

15点/20点

ぐうたらでありながら、義理堅く男気溢れる夜トは魅力的だ。毘沙門天やらぼう達との過去をもっと詳しく描写していたら、よりその魅力は輝きを増しただろう。登場キャラ達の過去を出し惜しみし過ぎて、魅力を引き出しきれてなかったのは実に残念である。

独自性

20点/30点

3話までで語られた設定は、現実世界の残酷な真実を反映していて実にユニークだった。

 

全体的な雰囲気はどこか地獄先生ぬ〜ベ〜など過去のアニメ作品や、良くできたテレビドラマを彷彿とさせるものがあった。 

メッセージ性

18点/20点

いわゆる影の薄い存在の果てなき孤独感、名前だけで何をやっても忌み嫌われてしまう者の悲哀、など隠されたメッセージは結構深い。

 

総評

77点

深いメッセージ性も感じられる作品だったが、説明不足やつまらぬエンタメ要素などで凡作になってしまった印象。

 

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