中間管理録 トネガワ レビュー 「徐々に面白くなってくる作品」

※ネタバレ注意

 むしろカビラのナレは良かったし、ハンチョウから学べることは非常に多し。

 

未視聴者の方は、以下のサービスで14話だけでも視聴することを強くオススメいたします。もちろん、一定期間無料でご覧いただけます。

 

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注:本作品の配信情報は2019年1月15日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。

 

目次

 

レビュー&採点

 

・作画(キャラデザインも含む) 15点

・音楽(BGM、op、ed、挿入歌、se) 25点

・ストーリー(話数の配分等の構成、話の面白さ、脚本、展開) 30点

・人物(登場人物にどれくらい魅力があるか) 20点

・独自性(世界観や提示される概念など、何らかのオリジナリティがあるか) 30点

・メッセージ性(制作陣は作品を通して何を伝えたかったのか) 20点

 

作画:崩れは無かった

10点/15点

巷では作画(だけ)は良いと評判だが、そこまで良いとは思い難い。しかし、特段の崩れが無かったのは評価できる。

音楽:アニメ史に残るED曲

17点/25点

エンディング曲の「狂言回し」が非常に良い。アニメ史に残るレベル。BGMに良い曲が少なく、ざわ音が不快だったのは痛い。「ざわ」の効果音はカイジシリーズと同じでよかった。ざわにちなんだ声優を起用するなら、せめて花澤香菜を出すべき。花澤香菜が出るなら、本作品の「ざわ」に文句はなかった。 

ストーリー:当たり外れが大きい

20点/30点

 

初期の回は、カビラのナレーション以外に面白いと思える要素は無かった。

 

この作品は典型的な「徐々に面白くなってくる作品」である。1話切り3話切りが常識となりつつある現代において、この手の作品は正当な評価がされ難い。尻上がりに面白くなるとは言っても、視聴者に媚びたネタ(しかも再現度がイマイチ)、無駄にお預けするだけ、バレバレのミステリー、とあまり面白くなかった話も存在する。

 

話ごとに当たり外れは非常に大きい作品だが、14話と17話の出来は傑出していた。 ハンチョウならではの立ち食いそば屋の楽しみ方が披露されたかと思えば、学生時代行きつけの中華料理屋での粋なサプライズからのゲスハンチョウ、と最初から最後まで展開が読めなかった14話。左遷に抗議した部下に対し、利根川が秘められていた過去を明かし圧倒的な説得力で激励する17話。この2話のためだけに視聴を続けてきたと言っても良いくらいである。 

人物:ハンチョウという教材

16点/20点

カイジでは偉そうなだけだった利根川の知られざる苦悩や葛藤が描かれ、共感する場面も結構あった。ハンチョウのクソさは見てる分にはとても面白い。ハンチョウの行動や考え方には、ハッとさせられることもしばしば。

独自性:ありがちなネタが多い

20点/30点

見た目が非常によく似ている黒服達を個性豊かに描いたのは、本作品くらいであろう。話の内容は、よくある教訓話やビジネス系のネタが多かった。

メッセージ性:凄まじいライフハック

20点/20点

高級スーツを新調して、立ち食いそば屋で昼間からビールを飲み、つまみをくらい、仕事中のサラリーマン相手に優越感を感じるというハンチョウの凄まじいライフハック。とにかく、週一回の「外出」を最大限楽しむハンチョウの姿勢は視聴者にとって衝撃的であると同時に啓示になったのは確かなはず。

 

総評

74点

残念な点も沢山あるが、見る価値はある。

 

中間管理録 トネガワが見れるサービスまとめ

 

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注:本作品の配信情報は2019年1月15日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。