ソラとウミのアイダ レビュー 「どこか懐かしいおバカアニメ」

※ネタバレ注意

悪い意味で、00年代前半のGONZOを思い出させる作品だった。

 

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目次

 

レビュー&採点

 

・作画(キャラデザインも含む) 15点

・音楽(BGM、op、ed、挿入歌、se) 25点

・ストーリー(話数の配分等の構成、話の面白さ、脚本、展開) 30点

・人物(登場人物にどれくらい魅力があるか) 20点

・独自性(世界観や提示される概念など、何らかのオリジナリティがあるか) 30点

・メッセージ性(制作陣は作品を通して何を伝えたかったのか) 20点

 

作画:一見綺麗だが、よく見ると…

10点/15点

尾道の風景は一見綺麗だが、よく見るとトレースした写真にそのまま色を塗っただけの雑な作りである。女の子たちのキャラデザはとても可愛い。全体的に作画のレベルは高いと思われるだけに、6人の乗る漁船のデザインが適当すぎたのは痛かった。

 

明らかにおかしな作画も目立った。

 

・9話:ルビーが作り終わった直後と比べ飾り棚に飾った後でスイカの乗り物が明らかに大きくなっていた。

・10話:救急車の作画が雑すぎ。綺麗な背景に似合わぬ電車の雑な作画。駅に着いた時の電車の内装が適当すぎ。

・11話:ヘリの作画が、ラフに色を塗っただけという雑っぷり。真紀子の父が登場する重要なシーンだけに、ここは力を入れるべきだった。

音楽:実は名曲揃い

23点/25点

BGMのクオリティは非常に高い。

ストーリー:面白いけど、雑な展開多杉

15点/30点

 

連発されるハチャメチャな展開はなんだかんだ面白かった。感動する話が雑な展開や雑な作画で台無しになっていたせいで、残念なアニメになってしまった印象。

 

1話は、尾道市役所に観光に夢中でたどり着けなかった春が、漁業組合の事務所に間違えて入ってしまったせいで宇宙漁に出かけることになってしまったというメチャクチャな出だしが良かった。守護神も可愛いというだけの基準で選んで失敗するし、ガニメデに挟まれて機体が大破するし。ギャグ中心で子供向けアニメみたいな大味な展開ではあったが、面白かった。

 

3話から急速に脚本が雑になってくる。途中参加のルビーがマグロを2匹取って、訓練用プールの使用権を勝ち取るとは。

 

4、5話は在り来たりながら感動的な話が続いた。

 

6話は話に無駄な部分が多く、舞湖が「兄に会う」決意に燃えてマグロを捕らえてみんなが喜ぶシーンの感動がイマイチだった。マグロを捕らえたら、どうなるという説明が欲しかった。春がペンキを仲間にかけてしまってことを機に舞湖が心を開いたのは良い演出。皆の体に色とりどりのペンキが付いてるところとか、一体感があってよかった。そこからのエピローグが長くてダレたけど。

 

7話は、リーダーに向いてないと悩んでいた真紀子が、高子やおかみさんのセリフを思い出しリーダーの自覚に目覚めた感動的な回だった。春が危険も顧みず仲間を助けに行こうとしたのを、春の守護神が感動して出てきてくれて解決したのは一見良い話だ。実際は、ミカサが肩たたき券を提示したから来たと思われるだけに何とも残念である。

 

9話は、ギャグ回かと思いきや急にシリアスになり、最後は感動で終わる面白い回だった。ルビーの財布探しに、漁協の男3人衆までが協力した実に熱い展開だった。しかし、きっかけがルビーが母の唯一の形見である財布を浴衣の胸に入れていた、という何ともお粗末かつご都合主義を感じさせるのは如何なものか。 ラストで、舞湖が兄の痕跡を発見するも危険魚に襲われるシーンを流したのは余韻が崩れた。Cパートでやれば、次回への良い引きになったのに。

 

10話は、アバンでいきなりルビーが手術室に搬送される劇的な展開を見せ、期待感が高まった。舞湖の事情を真紀子が春から聞き、皆で自転車で舞湖を追いかけるのは月並みながら青春溢れる名シーンだった。電車の雑な作画が水を差してしまったが。まさかの衝撃的事実がこの回で明かされたのは、シリーズ構成の巧さを感じさせた。

 

11話も、真紀子が帰ってきてすぐ、鍵谷たちが遭難するという急展開を見せ期待感が高まった。突っ込みどころだらけの展開だが、ハチャメチャで面白い。未だ訓練中の女子部員に対し、街の皆が不安げな表情など全く見せず笑顔で送り出してたのは流石におかし過ぎたけど。

 

12話は、緊迫するシーンが早めに終わってしまった上、結局は守護神の謎覚醒で解決というお粗末な最終決戦が展開された。訓練中の女子部員たちが激戦の末鍵谷たちを救出する展開にすれば、10話以降のシリアス展開が生きたはず。最終回でサービスシーン全開&笑撃の事実発覚は、アホでメチャクチャなこの作品らしかった。 

人物:オリジナリティは無し

13点/20点

波乃が、明らかに俺妹の黒猫そっくりである。6人の成長は良く描けていた。ルビーのスパイ設定がいまひとつ生きてなかったのは残念。

独自性:懐かしさはある

20点/30点

15年以上前のおバカアニメを、綺麗な作画で再現したかのような作品である。

メッセージ性:そんなに

6点/20点

みんなで協力すればどんな困難だって乗り越えられる、というメッセージを伝えたかったのだろう。しかし、ご都合展開のせいであまり伝わらなかった。

 

総評

62点

雑な展開や雑な作画がなければ、隠れた名作になっていたかも。

ソラとウミのアイダが見れるサービスまとめ

 

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